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投資

【2025年最新版】貯金だけでは危険?“増やす力”を育てる投資の基本

投資 基本 を学び始める人向けの資産形成
合理的な暮らし研究家

1. 導入(要約)

「貯金だけで将来は安心なのか?」
この不安は、近年のインフレ環境の中で多くの人が感じる共通テーマです。

総務省が公表する消費者物価指数(CPI)はここ数年 2〜3%台 の上昇が続いていますが、特に政策判断でよく用いられる 生鮮食品を除くコアCPI でも同様の傾向が見られます。一方、都市銀行の普通預金金利は 0.001〜0.2%前後 と、物価上昇にまったく追いついていません。

つまり、預金の金額は増えていても、お金の価値は実質的に目減りしている可能性があるということです。

本記事では、貯金だけに偏ることのリスクと、金融庁が推奨する「長期・積立・分散」を軸とした投資の基本を、初心者向けに誤解なくわかりやすく解説します。


2. 貯金だけでは危険な理由

2-1. インフレが続くと貯金の価値が相対的に下がる

日本の物価はここ数年、継続的に 前年比2〜3%の上昇 が続いています。
とくに コアCPI(生鮮食品除く) は、食品価格の変動の影響を除いたベースのため、実態把握の指標としてよく使われます。

一方、普通預金金利は 0.001〜0.2% 程度。
物価の上昇率を大きく下回っているため…

📌 貯金の“実質的な価値”が減る可能性がある

という構造が続いています。


2-2. 日本の家計は預貯金に偏りすぎている

日本の家計金融資産の構成を見ると、現金・預金が50%以上 を占めています。
株式・投資信託の割合は 約20%未満 と、世界主要国の中でも特に保守的です。

理解しやすい対比として、米国の家計構成を見ると…

  • 株式・投資信託:40%前後
  • 現金・預金:13%程度

と、日本とは真逆の構成です。

⚠️ 貯金が悪いのではなく、“預金に集中しすぎている” のがリスク要因
→ インフレに弱いポートフォリオになりやすい


3. 貯金と投資は「役割」が違う

金融庁の投資教育でも強調されているのは、
貯金と投資はどちらか一方ではなく、役割が異なるものを併用する という考え方です。

用途別に整理すると以下の通りです。

● お金の使い道ごとの最適な手段

用途手段理由
① 生活防衛資金(生活費3〜6か月分)預貯金元本確保が最優先
② 3〜5年以内に使うお金預貯金、または国債など値動きの小さい資産債券にも価格変動リスクがあるため「より低リスク」な選択肢として紹介
③ 10年以上先のお金(老後資金など)長期・積立・分散の投資インフレに負けない成長を期待できる

債券=元本保証ではありません。
誤解を避けるため、「預貯金よりは利回りを期待しつつ、株式よりは値動きが小さい傾向の資産」という位置づけで説明します。


4. “増やす力” を育てる投資の基本3原則

金融庁が最も強調するのが以下の 長期・積立・分散 の3軸です。

4-1. 長期:時間を味方につける

長期投資では、短期の値動きも時間とともに平準化され、
複利効果(利益が次の利益を生む)が働きやすくなります。

4-2. 積立:価格変動に左右されない“平均化”の効果

毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」は、
価格が安いときにはたくさん買い、高いときには少なく買うことで、
平均購入価格を安定させる効果があります。

4-3. 分散:リスクを散らす

資産(株式・債券)、地域(日本・米国・新興国)を分けて投資することで、
1つの資産や国に依存しない構造をつくれます。


5. 投資のリスクと注意点(審査対応)

投資には以下のリスクがあります。

  • 元本割れの可能性
  • 株価・為替・金利などの変動リスク
  • 生活資金の範囲内で行う必要がある
  • 利回りは将来保証されない
  • 商品の仕組みを理解して選ぶことが重要

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。
最新の公式情報を確認のうえ、ご自身の判断と責任で行ってください。


6. 今日からできる「増やす力」の育て方

  • まずは「生活防衛資金」を貯金で確保
  • 10年以上使わないお金を、少額から投資に回す
  • 毎月の積立額(例:1〜3万円)を決める
  • 無理のない範囲で長期的に継続する
  • 年1回、資産配分を見直す

● リバランスとは?

値上がりした資産を少し売り、値下がりした資産を買い足して
当初決めた資産配分に戻すこと を指します。
これによりリスクが過度に偏らないよう調整できます。


7. まとめ

  • 物価は2〜3%上昇、預金金利は0.001〜0.2% → 貯金だけでは価値が守れない
  • 日本の家計は預金比率が高く、米国などと比べても偏りが大きい
  • 貯金と投資は役割が違う
  • 長期・積立・分散は金融庁が推奨する基本
  • 小さく、無理なく、長く続けることが何より大事

貯金だけの時代から、貯金+投資で“増やす力”を育てる時代 へ。

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📚 参考文献(一次情報・公式情報)

● 金融庁|「資産運用シミュレーション」「長期・積立・分散投資」関連資料
● 金融庁|新しい資本市場・資産形成のためのロードマップ
● 総務省統計局|消費者物価指数(CPI)
● 日本銀行|物価に関する基礎資料(コアCPIなど)
● OECD|Household financial assets(各国の家計金融資産構成)
● 日本証券業協会|投資信託・債券・株式の基礎知識
● 国債について(財務省)
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ヒロ@合理的な暮らし設計
ヒロ@合理的な暮らし設計
元浪費家パパが「早期リタイア」を目指す現実派ミニマリスト
子育て×共働きでも「投資で自由を得る」ことはできる。 新NISA・家計見直し・副業ブログを通じて、再現性ある資産形成術を発信。 無理せず、我慢せず、合理的に“豊かに生きる力”を一緒に磨きましょう。
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